海を越えた赤い糸

留学生は学生ビザで渡米するため大学外では働けない。唯一の小遣い稼ぎは学内バイト。2000年夏、当時コンサート会場を運営する学内バイトで働いてた私に正社員の方が「今日新しい学生バイトの子がスタッフ不足で一人でホールAを担当してるからあなた行って監督してあげて」と言われて行ったホールAで待ち受けていたのは、ドレッドがお尻まで伸びたヒッピーっぽい白人。え、パンクな子、が第一印象。そしてその数ヶ月後彼の口から「どこにいったら日本人の女の子に出会えるかな」との質問に唖然。「図書館にでもいったら」と軽く返答したが本心「またアジア好きなアメリカ人か」とちょっと白い目で見てしまった。

そして2001年私がアメリカの大学を卒業する年、彼がクラスのプロジェクトで私の経歴などをインタビューしたいけど時間ある、と聞いてきた。何も考えずに即答。ルームメートも2人いると聞いたので安心して彼のアパートへ。そこでなんと照り焼きポークとご飯の夕飯を作ってくれた。

その後一緒に仕事をしていると今まで一度も感じた事がない安心感が。少しずつ彼に気持ちが傾いてきたときに二人で仕事の後お茶をしにいった。そこで感じたのが運命の赤い糸。初めてゆっくり話した会話の内容は“神と結婚について”。

今までデートした人とは初めからこんな深刻な会話にスラッと入れなかったし、しかもそのとっても重要なトピックについて考えが一致。なんとも表せない親近感を感じた。

彼曰くキャンパス付近で歩いていた私を見た時一目惚れ。私から彼への印象はヒッピーなアジア好き白人。こんな違いがあってもデートして2週間程して二人共何か特別なものを感じ始めた。

結婚5周年を経た今、最近義理母が「息子は貴方とデートして2週間後ぐらいに“運命の人を見つけたかも”と教えてくれたのよ。」と話してくれた。

国が違っても言葉の壁はあっても、直感や感情は国境を越えてピンと来るものだし、赤い糸も太平洋を跨いでずっと繋がっていてくれたんでしょうか。

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