育て続けた小さな芽

『漫画家になりたい!』

私がまだ小ちゃかった頃、気がつくとそう思っていました。空想することが大好きな子供だったので、小学校の帰り道には大好きな漫画の主人公になりきって空想の中で大冒険をくりひろげていました。その空想は物語を作る楽しさに変わって、毎日ノートに漫画を描き続けていました。思うようにかけなくって、そんな自分がくやしくって、夜中までこっそり絵の練習をしていました。そんな漫画漬けの日々を送っていた私ですが、進学や就職、と現実に向き合っているうちに『漫画家になる夢』はひっそりと思い出の箱にしまわれていったのです。

思い出の箱を再び開けたのは、だいぶ後になってからでした。その頃の私はデザイナー時代に知り合った彼と結婚し、彼の仕事でハワイに移住していました。初めての海外生活の環境の変化で、改めて自分と向き合う時間が増えていったのです。再会した夢は輝きを失わずほのかに、そして暖かく光り輝いて見えました。その時、この輝きを信じてひたすら頑張ってみよう、と決心しました。それは勝算があってのことではなく、ほとんど直感だったんですが、信じてみたくなりました。それからは(もともと要領が悪かったこともあって)苦戦の連続でした。漫画を日本の出版社に投稿してもうまくいかず、ようやく入賞しても自分の力不足でチャンスを活かせませんでした。でも、すぐに結果がでなくても、10年は挑戦し続けよう、とひそかに決めていました。

気がつけば10年が目の前に迫り、再び彼の仕事でロサンゼルスに移住していました。ずっと結果も出せていないし、好きだけじゃ駄目なのかな…と心の底から思いました。『これが最後の挑戦になるかもしれない…』と思いながら、精一杯の気持ちを込めて作品を描き、日本の出版社に送りました。

その作品は入賞し、雑誌に掲載していただくことができました!掲載誌が届いた夜はドキドキして寝られませんでした。小さい頃にまいた種はやっと小さな芽になりました。

振り返ってみると夢が実現するまでには、かっこ悪い自分をいっぱい見せつけられました。あきらめちゃいそうな自分や不器用でなさけない自分…。夢を実現させるとゆうことは、かっこ悪い自分たちにちゃんとむかいあって、はげましてあげることなのかな、と最近思ったりします。時々自分につきあいきれず、イライラもしてしまうけど、きちんと見つめ続けていきたいです。

その後、短編を何編か掲載していただけて、去年の9月には短編集を出版していただけました。やっと一歩を踏み出せたかな…と感じています。まだまだ課題はもり沢山。ひとつの山を超えると更に高い山が待っています。山はずっと続いているようで、ちょっとクラクラしてしまいますが、過去の自分たちが応援し背中を押してくれているので『よし、まだまだ頑張ってみよう!』と力が湧いてきます。

改めて振り返ってみると夢が実現するまでは、自分のことばかりを考えてしまいました。漫画を描く、とゆうことが自分の中の閉じた世界の出来事になっていたのです。顔を上げ、周りを見てみると、旦那さんや友人、沢山の人に支えられていました。そして、私の漫画を読んでくださった方の心に『楽しい!』や『おもしろい!』がもっともっと残るよう、頑張っていこうと思います。

漫画を通してたくさんの人とつながっていきたい…。 それが、今の私の大切な夢になりました。

“育て続けた小さな芽” への4件のフィードバック

  1. SaYaHa より:

    熊★ruri★鹿333 さん、まずはおめでとうございます☆ そして、この記事を読んで本当に”夢は諦めちゃいけない!”って思いました。諦めずに10年挑戦し続けた姿勢とても素敵だと思います。プロフィールの方からウェブをチェックさせていただきましたがぜひ読んでみたいと思いました!! 今はちなみにどんな作品を書いているのですか? ハワイ、そしてロスに移住して環境の変化が素敵な結果をもたらしたのかな?とも思いますが、やっぱり最終的には本人のやる気と才能だと思います。そして、周りで支えてくれる人達の力。マンガをまだ拝見させていただいていませんが、熊★ruri★鹿333さんの人間性からとても魅力を感じ、ぜひ作品を見てみたいと思いました。

    これからも頑張って下さい!

  2. ruri333 より:

    ★清葉513★ さん、コメントありがとうございます!そしてそして、ウェブも見ていただき、本当にありがとうございます!!ちょっとヘンテコな作品たちですが、機会がありましたら、ぜひ見てみてくださいね。★清葉513★ さんの暖かいコメントに『がんばるぞ〜』と、またまた力がわいてきました。ハワイ・ロスへの移住では自分を見つめ直す時間が増えたので、環境の変化も大きかったと思います。これからの課題も沢山あり、もっともっと頑張らなきゃいけないな〜と思う日々ですが、だからこそ進んでいけるのかな。。。とも思っています。今もちょっぴりおかしくって、ちょっぴりほのぼのするお話したちを考えています。

    ありがとうございました。頑張ります!

  3. SaYaHa より:

    私も大学はフロリダ州はマイアミ、その後日本で仕事をした後またアメリカはサンフランシスコで大学院をしたり土地を変える旅自分にプラスになる経験が沢山でき、マンガではありませんがダンサー、アーティストとして色々プラスになっています。

    熊★ruri★鹿333 さんのマンガは絵がとってもほのぼのしてますよね。ちなみに読まれる方は女性が多い?それとも男性も女性も同じぐらいなんですか?私は小さい頃から少女マンガより弟や従兄弟の影響で少年マンガが多かったので読者はどんな方が多いのかな?と気になったんですが!?

  4. ruri333 より:

    ダンサー・アーティスト活動は、日本の外に出ると沢山の経験や刺激がありそうですね!私は日本の漫画活動が中心でしたが、こちらのコミックスを読むと刺激になります!

    私の漫画は青年誌で掲載されました。青年誌ですが、幅広いジャンルを揃えている雑誌ですので、男性、女性同じぐらいのかたがその雑誌を読んでいると思います。(雑誌自体の読者さんは男性が少し多めかな?)私の漫画は、私の知っている範囲ですと読んでくださる方は少し女性が多めかもしれません。私も兄の影響で小さいころは少年漫画が多かったです。今は少女漫画も、少年・青年漫画もジャンル問わずの読者ですw

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