Genuine Voices, Inc.

Genuine Voices (GV)はマサチューセッツ州のDYS(少年管轄部)DCF(幼児、家族管轄部)そして犯罪の多い地域のアフタースクールプログラムなどで音楽を教え、その達成感を通して自信を与え更生に貢献しようと活動している非営利団体です。

2002年に創設、2005年に政府からの正式な称号を受けその後マサチューセッツ州、ワシントン州を含め9カ所でGVの音楽プログラムが運営されました。今はボストンの短期間留置所(3ヶ月から12ヶ月)長期拘束施設などでその活動を展開しています。少年院で将来への道も少なくどんよりと生活をするティーンに音楽を通して希望と肯定的思考を触発するのを目的にギター、ピアノ、歌などの個人レッスンの他、コンピューターの打ち込みをつかったプロダクション、ラップのクラスやグループレッスンもしています。

ウェブアドレス

http://genuinevoices.com

Q&A

一言でいうならあなたのビジネスは何ですか?

犯罪の多い地域のアフタースクールプログラムや少年院にて音楽授業を無料で提供し音楽教育を通して非行更生、犯罪防止に努める非営利団体です。

今の会社を始めた年齢

26歳

今のお仕事を始める前はどの様なお仕事をしていましたか?

学生でした。その前は日本でOLをしていました。

今のビジネス/お仕事を始めた経緯を教えていただけますか?

2001年にバークレー音楽大の卒業プロジェクトとして少年院で音楽プログラを創設したいという思いからこの事業は始まり、まずは保護観察官ビルスチュワート氏から「少年院の前に犯罪の多い地域のアフタースクールプログラムで君のアイディアを試してみたら」とのアドバイスを受けマサチューセッツ州のドーチェスターにあ るBoys & Girls Clubで一番目の音楽プログラムが始まりました。その後政府からの正式な非営利団体の称号を取得し5千ドル(日本円約50万相当)の基金からはじまり楽器の寄付ボランティアの 方などの協力で4つの少年院でプログラムを運営する事ができました。ワシントン州のアフタースクールプログラムでも事業を展開。これからはロスアンゼルスやテキサスの少年院でもGenuine Voices の運営を考えています。

自分のビジネスを持つ上で一番大変な事はなんですか?

ア メリカ社会のマイノリティー(少数民族)の中で働く事が多いので新しいコミュニーティーに入って行く時は日本人として偏見の目でみられたりします。アメリカでビジネス をする上で自分の意見をその場で発言しその場で対処し次の日に持ち込まないことが重要なのでその文化の違いに最初は慣れずに色んな問題が大きくなってし まった経験があります。郷に入れば郷に従えの精神でハッキリと反対意見なども言えるよう自分の文化性や道徳感を適応させて行くのが大変です。またこの仕事は本当に特殊な管轄なので政府からの予算削減などでスタッフがリストラされたり犯罪者からのストレスやプレッシャーが常にあります。そのため、自分のプログラム(音楽)が後回しにされコミュニケーションの遅さのため上手く事業が展開できないことや非営利団体は寄付と基金で運営されるのでその徴収を常に考えなければいけない事などが大変なことです。

では、逆に今のお仕事をしていて一番楽しい、嬉しい事はなんですか?

少 年院で長い時間を過ごしている少年が音楽を通して自信が確立され目の輝きが変わって来たり将来に対する思考が変わって来たりするのを見たり聞いたりできる のこと。犯罪者として偏見のみで彼らを判断し関心を持たない人が多い中、自分のプログラムが音楽を通して彼らの存在価値を再認識してあげられる事。沢山の方々が自社の理念に賛同しピアノやお金や時間を寄付して下さり社会になにか貢献できていると感じられること。生徒さんが「ここ(少年院)に来てくれて音楽 を教えてくれて本当にありがとう」と笑顔で心から感謝してくれる瞬間が一番の喜びです。

もし今の仕事をしていなかったとしたら、どんな仕事をしていると思いますか?

今音楽家として活動中です。それのみに力を入れています。

今の会社/ビジネスの成功にあなた自身以外誰の協力がありましたか?その人の存在はあなたにとってどの様なものでしたか?

保護観察管。理事長の方々。沢山のボランティア。地位の団体の方。自分のビジョンを支えて来てくれた友達。バークリー音楽大学の元学長リーバーク氏。バークレー音楽大のスタッフの方。この方一人がというよりも本当に沢山の方が私の事業を支えてくれています。一人の日本人女性としてこんなに多くの方の支援を得られることは本当に貴重でありがたいことです。沢山の方の協力が私の自信となって今の事業を支えてくれています。

今後の課題は何ですか?

基金を集め自分と他のスタッフの給料と保険を払えるようになること。他の州へもこのプログラムを展開させること。(将来的にはアメリカ全土へ)大学と提供を 結び学生バイトやクラスを使って非営利団体が利益を得られる様に交渉すること。スポンサーを探しプログラムを発展、展開、そして運営を潤滑させることなどです。

これから自分のビジネスを持ちたいと思っている女性に3つアドバイスをするとしたら、その3は何ですか?

1会社理念をしっかり考える事。

2Win-win(http://d.hatena.ne.jp/keyword/Win-Win 参照)を常に考える事。例えばこの会社は自分にとっても社会にとってもどれくらいの貢献ができるかなど。

3自分のアイディア、ビジョンに賛同してくれるポジティブ思考な方を常に周りに置きその意見とコネを大切にする事。

3つ以上ですが以下のことも起業、運営に大切な要素だと思います。自分の言葉に忠実に。何かをするといったら成し遂げること。他社の意見を尊重しつつ自社の理念を曲げないこと。交渉の際はこちら側の意見を言う前に他社の意見を聞きそのニーズと自社のニーズを上手く融合できる柔軟性を持つこと。信頼するか信頼しないかの二つのチョイスしか自分に与えない事。上手くいかない面 にたいして固執せず次の解決方にすぐ行動を移せる事。どんな行動が今の会社の状況にとって最も効率てきな結果をだすかを常に頭に置く事。ソフトパワー (http://ja.wikipedia.org/wiki/ソフト・パワー)を使う事。

あなたの会社/ビジネスの名前の意味は何ですか?

Genuine Voicesとは真の声との直訳ですが深い意味はどんなに複雑で厳しい状況にいても音楽を通して本当に言いたい事を表現し、音楽を通して自分と対峙したとえ犯罪者として少年院に拘束されている状況でも真の強さを見いだして欲しいという願いです。

もし会社のマーク/ロゴがある場合はその意味を教えていただけますか?

このロゴは会社理念を反映するようグラフィックデザイナーとアイディアを出し合って出来たものです。音楽の五線譜が曲がって独房のラインに変化しその中にいる男の子からの声が聞こえて来るようにしたかったので出来上がりにはとても満足しています。

近年女性の活躍がめまぐるしいですが、それについてはどのようにお考えですか?

男尊女卑の観念が強い日本で育ったからかも知れませんがアメリカに住んでいると女性の方が何に関しても優遇されているように感じます。ビジネスの交渉をしている際も女性は優遇されがちで特にアメリカでは性別、人種の格差を無くす動きが強いので肩書きが高い位置に女性が多いのが目立ちます。そんな背景を考えると日本でビジネスをしている女性はアメリカに住む方より少し不利な気もしますがアメリカの女性の中でも有利さはあっても競争が激しい面もあります。国々によって様々な状況がありますが女性が社会にどんどん進出し社会に貢献しているのはとても素晴らしいことだと思います。様々な背景や文化を考慮しビジネスをする場所によって臨機応変に行動出来る女性が世界的に増えて来ていると思います。

最後に、女.comをご覧になって下さっている方にメッセージをお願いします。

何かを達成しようと思った時自分の意見を口に出すと2種類の反応があります。反対か賛成か。反対派の意見を聞く事も大切ですがその根拠には嫉妬も隠れているので反対する人の意見でなにか使えそうなものがあれば糧としてそうでなければ聞き流す堅実さ冷静さと強さが必要だと思います。そして賛成派の方には常に感謝し意見を求め欲しいものを欲しいと言える大胆さがビジネス成功への鍵だと思います。男女国籍を問わず私のアドバイスを聞きたいと言ってくれる方が多いですがその際は「イエスかノーのみなのでこれがやりたい!これが欲しい!と率直に聞く事。そして聞く事は無料なので恐れずに!」と答えます。私は非営利団体の非の字もなにも分からずただ手探りでここまで来ましたが今では本当に沢山の方々がGenuine Voices を支援して下さっています。それもこれも私が聞く事を恐れずに進んで来たからだと思います。これから起業を考えている方、質問が全ての始まりです。私で何か出来る事があれば気軽に質問して下さい。

“Genuine Voices, Inc.” への1件のコメント

  1. SaYaHa より:

    私の従姉妹が去年大学を卒業し、同じ様に大好きな音楽を使って今仕事をしています。彼女は音楽療法で子供、そして年配の方を相手に仕事をしていますが、私もダンスを通して少し同じ様な経験があるので、常に仕事としている彼女がすごいな〜と思っていました。Juriさんは26歳でこのNPO法人を始めたんですね。凄く尊敬します。それも、少年院などで決して私達はなかなか日々の生活の中では関わりがない所です。私の住んでいる環境とはだいぶかけ離れているのでなかなか想像がつきませんが、一人の女性としてGenuine Voicesの代表として頑張っているJuriさんはとても素敵です。誰にもセカンドチャンスはあるのだから、ぜひGenuine Voicesを通してより多くの子供達の心が救われ、音楽を通して自分&社会と向き合えるといいです。

    私はダンスを通してですが、とても心に響く経験をしました。ブレイクダンスやストリートダンスはその名の通りストリートから生まれました。最初はとても貧しいエリアの人達がドラッグや暴力の代わりにやりきれない気持ちをダンスにのせたんです。有名なダンサー&振り付け師が言っていました、”ダンスに出会わなかったら自分も兄弟達と同じにドラッグに手を出しマフィアの一員になっていただろう”って。ダンスでも音楽でも、子供建ちに何か暴力、盗みやドラッグの他に生き甲斐を与えてあげる事がダンスや音楽を愛する大人の役割なのかなって思いました。

    これからも頑張って下さい!資金集めが上手くいきますように☆

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